冬場に手がかじかむ原因が思わぬところにあることが判明しましたので、書いておきたいと思います。
-5℃~0℃帯対応のグローブが役に立たず
11月にウィンターグローブを新調しました。極寒期にも使えるように−5℃~0℃対応のグラブを手に入れました。これで真冬でも走れると思いまずは11月半ば過ぎに碓氷峠で試しました。ところが碓氷峠からの下り道で完全に手がかじかんでしまったのです。まだ軽井沢でも気温10℃あるほどでしたのに、何故か下りで全く防寒効果なしなのです。
これには正直参りましたね。正直なぜっ?と思いました。まだ気温が10度以上あるというのに氷点下対応のグローブが全く機能しないのです。しかも購入したばかりの新品がです。
おそらく、登りでかいた汗が冷やされてこうなったのだろうと思い、透湿性の悪さが原因だとその時は思いました。確かにゴアテックス素材ではなく、それなりに厚めの生地で防寒するタイプですので外部の温度をシャットダウンする作りだったはずです。
それにしても本格的な冬を前にして使えないのではと落胆しました。
カステリのゴアテックス最強グローブに買い替え
結局、11月に使えない−5℃~0℃帯対応のグローブなんて駄目だと思い、友人のお墨付きのカステリのゴアテックスグローブを思い切って購入しました。対応温度帯は0℃~10℃だったのですが、友人曰く冬場にそのグローブで冷たい思いをしたことはないとのことでした。
定価で買うと1万3千円以上するグローブなのでこれでだめだったらという思いで買いました。やはり寒さで手がかじかむことはライド自体が楽しくないですし、そもそも安全性にかかわることです。
さっそく試してみると、確かにの気温が高めの状態で使ってもグローブ内部が蒸れることもなく透湿性は抜群でした。そのせいか、薄い生地でしたけれども防寒効果も結構あるように感じました。結局年内はそれほど寒い環境や長い下り坂で使用することは無かったので、そこそこ使えるグローブと言う印象でした。ただし、年明けに-4℃の環境で使いましたが、これは全く役に立ちませんでしたね。
2月~3月のライドで原因を突き止める
2月後半から3月半ばにかけて碓氷峠を走るようになりようやく手がかじかむ原因を特定できました。気温が少しずつ上がってきて、11月下旬ころの初冬と同じくらいの気温に近づいてきたころに碓氷峠からのダウンヒルで使ってみるとやはりすぐに手がかじかんで寒さで手がパンパンになってしまう感覚に毎回襲われてしまうのです。
もともと、冷え性で特に手足などの末端はすぐに冷たくなってしまう体質なのですが、それにしてもあまりに冷えてかじかむのが早すぎると毎回感じていたのです。
そこで、推測したことがこの手のかじかみの原因はグローブではなく、自分のロードバイクを通して伝わる路面振動が原因であることです。
私のロードバイクは振動吸収性まるでなし
実は私が昨年組んだパナソニックロードバイクはなるべく剛性を高めるために強度が高いアルミパーツで組み上げました。今時の超高性能のエアロカーボンバイクにある程度クロモリバイクで対抗するためです。
フレームは今までタンゲのプレステージチューブ採用の昔ながらのモデルを使っていました。細いチューブで構成されており、独特のしなりがあるため乗り心地が良く快適に乗れるバイクです。ただ欠点は大きなトルクがかかるとパワーが逃げてしまう点でした。特にこのモデルは昔ながらのスレッドステムを採用しているのでハンドル周りのの剛性もそれほど高くはありませんでした。
そこで、今回はまずチューブをカイセイ8630というニッケルを混ぜた剛性が高いフレームを選びました。プレステージよりしなりの戻りが早いようです。そして、フォークはコロンバスマックスを使っています。コロンバスマックスは前後にやや幅広になり剛性をかなり上げていて、競輪選手にも愛されているフォークです。この組み合わせでできたフレームの乗り味はアルミに近いクロモリで確かに剛性はかなり上がっています。
そして、このフレームセットに加えて私が選択したのが剛性が高いハンドルとステムでした。ハンドルとステムはデダのゼロ100に統一しました。特にハンドルは7075アルミと言う、超ジュラルミンと呼ばれる鉄より硬い最強の強度を誇るアルミ素材です。まるで変形しない素材と言ってよいのと思います。ステムも6061アルミでできていて高強度です。
剛性面ではかなり期待できると思って選んだ組み合わせでしたので、確かに乗った感じは剛性感が格段に上がった感触はありました、しかし、大きなデメリットは路面振動が非常に大きく伝わり、特にハンドルからくる振動吸収性はまるでゼロという感じでした。そしてこの路面からくる振動が手の冷えを誘発していたのです。
手がかじかむメカニズム
ホイール、フォーク、フレーム、ステム、ハンドルを介して手に伝わる路面振動に絶えずさらされていると何が起こるかと言うと、手の中の血管が振動により収縮します。体は振動を外部からの刺激ととらえ、熱を逃がさないように血管を縮めてしまうようです。
血管が収縮してしまうと、血液によって運ばれる熱量が少なくなり、これだけでも体温が低下することになるのです。そして、そこに外部からの寒さが加わります。するとただでさえ冷えやすい状態の手が外部からの冷気によって一気に冷やされてしまう現象が起こるのです。
さらに悪いことに絶えず続く振動は自律神経の働きを鈍らせ、末梢血管の血流をさらに悪くするようです。その上絶えず続く振動は感覚を麻痺させ、冷えに対する感覚を鈍らせながら手がかじかむ状態になっていくのです。
実はこの点については自覚がありまして、毎回、今まで乗っていたバイクでは経験したことのない感覚のかじかみ方だったのです。まさに手の感覚がマヒしていくようなしびれの感覚を含んだかじかみ方とでも表現できます。
かじかんだ手がすぐに回復する不思議
ある時、長い下り坂で完全にかじかんだ手を、下り切ったときに立ち止まりグローブから出してみました。確かに手は血の気がなく冷たくなっています。手を頬に当てると確かに冷たいのですが、今までのように完全に冷たくなった時と比べるとそこまで冷たくないことが分かります。確かに、普通ならかじかんだ手をグローブから出したときに外気にさらされて、寒さを一層感じそうなものなのですが、そういった感じはないのです。少し両手をこすり合わせて血の巡りをよくしてみるとすぐにかじかみは回復してしまうのです。不思議な現象なのですが、この体験で明らかに振動により手の血管の収縮と感覚のマヒが起き、そこに寒さが加わることで引き起こされる手のかじかみだとわかりました。帰宅した後調べてみましたがまさに私の推測は正しかったようで、私の異様な手のかじかみは私のバイクによって引き起こされていました。
対策
結局、いくら高い性能の防寒グローブを使っても今のロードバイクを使っている限りはほとんど意味のない話でした。
対策は簡単です。路面振動を吸収する仕様に変更すればよいだけです。例えば、タイヤをより太いタイヤに変更して振動吸収性を高めることもその一つです。今は25cを使っているのですが、28c以上を使えば振動吸収性は高まるはずです。ただしこれは、パナソニッククロモリフレームの規格では26cまでとなっているのであまり現実的ではありません。とは言え実際には問題ない思います。おそらくフロントディレイラーがバンドタイプを使っている場合にのみ、リヤタイヤがそのバンド部分に接触する恐れがある程度だと思います。
しかしながら私自身タイヤを変更したくないのです。理由はナローリムを使っていることと、重量が増すなどの理由から、そもそも太めのタイヤは好みではないのです。
あとはハンドルとステムを振動吸収性が高いカーボンに変更することですが、これもカーボンは使いたくない私としては今のところ変更するつもりはありません。おそらく、最大の原因は7075アルミを使っているハンドルだと思っています。今の状態はまるで変形しない鉄板を握っているようなものだと思います。しかし、これも変更するつもりはありません。せっかく軽量性と剛性を得るために選んだパーツなのでこのまま使いたいと思っています。ちなみにシートポストも7075アルミのKCNCを使っているのでサドルから受ける振動も相当高いと思います。まさに振動だけはガチで受けるバイクに仕上がっているのです。
そう考えると最終的に改善できる個所はバーテープくらいかなと思います。ちなみに今使っているバーテープも確かゲル入りと書かれていたはずなのですが、それも全く効果ないとなるとバーテープを2重に巻くくらいしか方法はないと思います。試したことは無いのですが、例えば90年代から2000年代に活躍したクラッシックハンターで有名なベルギーのヨハン・ムセーウ選手はフランドルの石畳対策にバーテープを2重に巻いていたそうです。ただハンドルブラケット部分はブラケットを介して直にハンドルに接しますからあまり効果はないのかなあとは思っています。
どっちにしても私の場合、苦痛に悩まされるのはおそらく冬場だけなので暖かくなれば何とかなると思っています。ただハンドルからくる振動は手のかじかみだけではありません。長距離ライド後半で手や腕を疲れさせる傾向があるのも実は悩みの種です。振動吸収性が高いゲルパッドが入っているグローブなどを今後試してみようかと思っています。

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