武蔵御嶽神社ヒルクライム

サイクリング

山岳信仰の古い歴史

武蔵御岳御嶽神社は標高929mの山頂に鎮座する創建年代も非常に古く、古来より霊山として関東一円の山岳信仰の地だった由緒ある神社です。「おいぬ様」として犬が祭られているので、飼い犬の祈祷にここへ来る人も多いようです。ただし、おいぬ様とは本来ニホンオオカミのことで、古い時代にあった、オオカミ信仰のことです。オオカミ信仰としては丁度秩父にある三峰神社と共通しています。関東の山々には昔は広くオオカミが生息していたのだと思います。三峰神社ヒルクライム

自転車で登るコースではありません

基本的にこの武蔵御嶽神社は自転車のヒルクライムに来るような場所ではありません。山頂の武蔵御岳神社に続く道は細い参道であって一般道ではありません。神社関係者と歩いて参詣する方優先ですので迷惑が掛からないように上る必要があります。そして、もう一つの理由はそもそも自転車で登るような勾配ではないからです。勾配20%前後が続き最大斜度は30%を超えています。

ちなみに「自転車で山をのぼる」と書くとき、上るなのか登るなのか私は曖昧に使っていています。ただ、武蔵御嶽神社に関しては「登る」という字が相応しいです。まさに、”自転車で登山”に近いイメージです。さらには、霊験あらたかな神殿にと言う意味においては「昇る」のほうが良いかもしれません。到達後には精魂使い果たし昇天です。

私の場合標高が高いところを探していたらたまたま武蔵御嶽神社の存在を知り、まあまあきつい登坂があるという程度の情報で行ったわけですが。予想を超える激坂で人生で初めて体力の限界により坂の途中で足をつきました。私としては坂の途中で自転車から降りるなど絶対にあってはいけないことなので、その時はそれなりに衝撃を受けましたね。一応その後のチャレンジでリベンジは果たしておきました。

よい子はケーブルカーで

ただし、先ほども書いたように自転車で登るような勾配ではないので、激坂は嫌だという人はここでのヒルクライムはお勧めしません。一番の激坂区間はケーブルカーで登れますのでおとなしくケーブルカーを利用しましょう。ロードバイクもケーブルカー内に乗せることができます。

登り切れる条件としては、最低限勾配15%が1㎞続く坂道を走り切れる人といったところでしょうか。おそらく体重が軽い軽量ライダーでもここの勾配ではあまりメリットはないかもしれません。あるレベル以上のパワーとバランス感覚が求められると思います。

ケーブルカーの滝本駅がある場所からが武蔵御御嶽社に向かうための参詣道で、ここは軽自動車一台がやっと通れるほどの道幅しかありません。軽自動車もヘアピンカーブでは何度かハンドルを切り返して方向修正しないと曲がれない道です。また、激坂の上、路面もよいわけではないので、無理すると転倒や転落といった事故にもつながりかねませんので、無理だと思ったら早々にあきらめたほうが良いです。蛇行走行して勾配を緩めていけば何とかなると思う方も、ここの道幅ではほとんど使えませんし、逆に危険ですのでやめたほうが良いです。

恐るべき巫女ライダー

神社関係の車両や参詣者の迷惑にならないようにすることが原則です。ちなみに私は自転車で3回登っていますが、車が通らなかったことはありません。神社の関係車両や郵便配達、時には巫女さんでしょうか?、原付バイクでこの激坂を悠々と走っていきます。恐るべき巫女さんだなあと思うのは、彼女たちはこの勾配を原付で下っているはずだということです。斜度30%を超える悪路の下りを原付で走るとはただ者ではないと思います。さすがに神に仕えるだけあって尋常ではない精神力の持ち主なのかもしれません。因みにロードバイクでこの斜度の下りは怖いと感じる人が結構多いと思います。そう感じたら下りはケーブルカーを使うことをお勧めします。

ちなみに下りは何ともあっけないです。私はロードバイクで下ること自体何の苦でもないので普通に下りますが、なんであんなにあえぎ苦しむ必要があるのか?と思うくらいあっけないです。もちろん重心を後ろにして慎重に下ります。ゆっくり落ちていくという感じです。スリップしようものなら大けがにつながりますからね。しかし、この下りのあっけなさこそが、”もっと楽に上れるはずだ” なんていう錯覚を生み出すのでしょうね。また登ってみたいと思ってしまうのです。

一般コースはケーブルカーの滝本駅まで

一般的には武蔵御嶽神社ヒルクライムコースは一番下の鳥居から山頂へ向かうケーブルカー駅(滝本駅)までの約1.5㎞を指します。このコースもゴール直前は勾配が19%くらいになりますので、ほとんどのサイクリストはケーブルカー駅までを目指すことをお勧めします。一般車両も滝本駅までしか行けません。ケーブルカーには別料金がかかりますがロードバイクも乗車できますのでお勧めです。基本的にケーブルカー区間を自転車で登ろうとするのはNGと思っておいたほうが良いです。

また、ケーブルカーの終着駅(御嶽駅)からゴール地点である三の鳥居までは一部平坦区間がありますが後半にきつい登りがあります。三の鳥居手前には宿坊や店が立ち並ぶ箇所があります。そのあたりは短い区間ですが勾配15%を超えるような激坂になっています。歩くことを前提とした場合は最初からバイクシューズのほかにウォーキングシューズを用意して訪れたほうが無難な場所とも言えます。

ラスボス坂

三の鳥居がゴール地点です。ここからは神社に向かう石段が続きます。しかし、実はここからもまだロードバイクで登れる登坂は続いています。石段区間に沿って秘かに道があるのです。もちろん神社関係者が利用する道なのですが距離にして250mほどあります。ここも激坂で、しかも最後にラスボスが潜んでいます。私も過去この最後の最後に潜むラスボスの不意打ちに遭い撃沈しました。私がそうだったように最初からこいつを想定していないと、出現した時に気が萎えて、あえなく白旗になる可能性大です。もうここまで存分戦ってきたじゃないか、あとは野となれ山となれの気分です・・・。

ちなみに私は一番軽いギヤが39×25で登ってきましたが、ちょいと無理があります。このギヤ比だとまさに全身の力を要します。ハンドルを非常に強く引く必要があるので腕がかなり疲労します。ここの登坂こそ現代の定番になりつつあるコンパクトギヤとスプロケットは30くらいの歯数がほしいですね。

アクセス

東京都杉並区から往復100㎞程度の距離です。最寄り駅まで電車で向かいたい方は、青梅線の御嶽駅下車です。そこからケーブルカー駅(滝本駅)まで2.8㎞ほどです。電車を利用すれば武蔵御嶽神社までは軽登山や軽い山歩きになるのでお勧めです。私は一度歩いたことがありますが、正直歩くほうがよいですね。自転車で血の味を体験するより気楽で良いです。参道には縄文杉のような巨木があり、歩きのほうが自然をゆっくり観察できて良いですよ。また、武蔵御岳神社は例えば大岳山などの他の山への登山ルートの起点にもなるので登山ルートとしても良いコースです。


三の鳥居まで

距離: 3.9km 平均勾配: 16.0% ※これでも何か所か平坦とわずかな下り基調があります。

難易度 ★★★★★★★ ルート

滝本駅まで  

距離: 1.5㎞ 平均勾配: 10.4%

難易度 ★★★  ルート


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