ハンドル部分にサイコンとヘッドライトを取り付けるのに現在はミノウラのハンドル用マウントを使っています。そこで今度はより軽量なものを使用してみたいと思い見つけたのがKCNCのスマートマウントです。ここでもやはりカーボンは使いたくないのであくまで金属製品で探してみました。




既に絶版のモデルのようですが、税込定価7700円の製品を800円で手に入れることができました。それほど古い製品でもないのに新品でこの価格は需要が少ないからでしょう。今やエアロ形状のハンドルがかなり増えていますので、従来の丸形のパイプのハンドルクランプに合うハンドルマウントの需要が激減しているのでしょう。そもそもこのようなアクセサリー製品に7700円は高すぎる価格設定だと思いますが、丸形パイプのハンドルバーがハイエンドバイクに採用されていた時代まではこの価格設定が十分通用したのだろうと思います。つくづくモノ作りは商業主義の動向に左右されるなあと感じます。



7075アルミを使用しているようでパイプを手に持つと異常な軽さを感じます。クランプ径26.0と31.8のパイプが付属ていますが、ハンドルクランプ径が31.8㎜になるので31.8㎜のパイプは必要なくなります。使用するものだけで計測すると28gでした。
左上の画像にあるように、パイプをアームの半円部に差し込んだだけで吸い付くように収まり落下しません。さすが金属加工技術を売りにするだけあってKCNCの精密さには目を見張るものがあります。こういう精密さが強度と耐久性に直結するのだと思います。一見華奢にさえ見えるのですが、寸分たがわぬ密着が固定力を生み出していると感じられます。中国製の安い製品とは決定的に違うところだと思います。接触面積が僅かなアームで精度が甘ければ路面振動でたちまち固定力を失うはずです。実装して試さないと本当のところは分かりませんが、期待できそうです。
ミノウラ(SGS‐300S)と比較
実際にロードバイクのハンドル部分にあてがってみてサイズ感を確認すると、ミノウラ(SGS‐300S)と比べるとハンドルからサイコンやライトを付ける位置がかなり近くなることが分かりました。測ってみると3㎝の差があります。大きな問題はありませんが、セットする位置としてはもう少しハンドルから前方に離れたほうがサイコンも見やすいし、ダンシングしたときにフロントライトの光源から顔を離すことができます。意外と盲点になるところだとは思いますが距離感はミノウラのほうが良いですね。まあこの距離感は各自の用途にもよりますので一概には言えませんが、実装して確かめたいポイントです。


とは言え、今使っているミノウラのマウントは100gですので、70g以上軽量化できる点で魅力は十分にあると思います。
※ 現在は下記リンクのモデルがAmazonで購入可能です。190㎜のパイプにアームが2つ付属しているのでそのまま使えば強度はもちろん上がりますが、パイプを2つにカットして使えば、2つのスマートマウントに分離して使える点が魅力的です。
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