初期の異変は通常より長い筋肉痛
私は大腿四頭筋に筋筋膜痛症候群の症状が出たのですが、初期の症状は一般的な筋肉痛だと思うような状態でした。
しかし、普通の筋肉痛と違う点は筋肉痛の状態が長引くことです。通常であれば数日程度で回復するはずですが、1週間以上経っても回復しませんでした。そして、安静時にも”ジーン”とした鈍い痛みのようなしびれのような感覚が大腿部に残っている状態でした。こういった感覚は普通の筋肉痛では今まで感じたことがありませんでした。
そして、大腿部の筋肉が非常に硬くなる状態も特徴的でした。通常の筋肉痛でも筋肉が硬くなるのだと思うのですが、筋筋膜痛症候群ではよりその硬さが気になるほどに硬さを感じる点にあると思います。指で押した感じで言うと、少し大げさですが厚く硬めのゴムの中に液体が入っているような感覚です。
見た目もやはり少し違うと感じました。皮膚表面が一様に白っぽく血の気がないのです。いわば能面のような無表情の大腿部表面です。本来であれば、2か月ほど継続的なトレーニングをしていたので、皮下脂肪は落ちていき血管が透けて見えたり一部浮き上がってきたりするはずなのですが、全く血管が見えず、まるで血の気がない有様あでした。
普通の筋肉痛だと思ってトレーニングを続けると悪化
1週間以上の完全休養を取ると、”ジーン”とした大腿部内部の感覚は薄らいできます。そこで、回復したのだと思って練習を再開すると、練習後にまた同じことが起こるのです。
2度目の症状の時もやはり同じように1週間ほどの休養後にトレーニングを行いましたが、やはり同じ症状が再発してしまいます。そしてこの頃から、走っていても疲労感がいつもより出てくるように感じていました。走り始めかあら大腿部が重く疲労感を強く感じました。
10日間の完全休養を取り、今度こそ大丈夫だろうと思ってトレーニングを行ったのですが、結局同じ症状をぶり返すだけでした。そして、最初に症状が出たころから、普段計測している区間のタイムが落ち始めました。今までタイムはほぼ継続的に短縮して行っていたのですが、そのころから3回連続して落ちていきました。走行途中で大腿部がパンパンに疲労してしまうこともその頃から起こりはじめていました。
最後に1週間程度の休養を取り平地だけのライドを行った時には、平地にもかかわらず出だしから脚の疲労感とペダリングのぎこちなさ、そして全然力強く踏めない状態になり後半は完全に惰性で進むだけになってしまいました。
私の場合この状態まで来て、はじめてこれが通常の筋肉痛ではなく、”筋筋膜痛症候群”という筋膜がだダメージを受け、筋膜と筋肉が癒着してしまっている状態であることを知ったわけです。
知識のなさと正常な心拍数が悪循環を生み出す
結局私の場合、大腿部が筋筋膜痛症候群の状態に陥ってしまっていることに気付かずに、トレーニングをしてしまったことで、筋筋膜痛症候群を悪化させてしまいました。
もう一つの盲点は、安静時の心拍数が低かったことにあります。私は体の疲労度を安静時の心拍数で判断することが多いです。強い強度のロングライドなどをした後では安静時でも疲労が回復していないと、いつもより心拍数が高めになります。
ところが、今回の様に大腿部の筋肉疲労が激しくある状態にもかかわらず、安静時心拍数は低くなっていたのです。心肺機能は十分に回復しているから体は十分に回復しているはずだと判断してしまっていたわけです。ところが現実は心肺機能は十分に回復していたけれど、脚の筋肉は悲鳴を上げている状態だったわけです。このギャップが症状をかなり悪化させてしまったと思います。
実際に最後に走ったときにも心拍数は上がるのにまるで脚がついていかない状態でした。
放置するとどうなるか
筋筋膜痛症候群を放置すると数か月から数年この症状が続くようです。放置の仕方もいろいろで、例えば、安静にして回復を待つだけでもおそらく数か月間要したりするのだろうと思います。そして、このまま何もせずに今まで通り運動を続けると数年単位に渡って筋筋膜痛症候群が続くのだろうと思います。
偶然なのですが私の知人でこの症状を4年患っている人がいます。たまたま私があ現在の筋筋膜症候群を打ち明けたところ、彼女も同じ症状を患っていることが分かったのです。その方によると、なかなか治らず、医者にかかってもしっかりとした診断も治療も受けられなかったので、その症状と付き合いながら4年たつとのことです。競技レベルの運動ではなく友人らと和気あいあいと登山する程度の楽しみなので症状を紛らわしながら活動しているとのことです。
競技として取り組むつもりなら致命傷
しかし、競技スポーツとして行ったり、自分のパフォーマンス向上を目指す人にとっては、この筋筋膜痛症候群を抱えたままトレーニングを継続することはほぼ自滅に向かうことと同じでしょう。通常のトレーニングをしてもぜんぜんパフォーマンスが上がりません。私もそうでしたが、パフォーマンスが上がらないことでモチベーションが下がっていく前に、脚の疲労感から走行中に気力が萎えていき全然集中してペダリングできなくなってしまいました。やはり体の状態は気持ちに影響してしまうものです。
ちなみに、筋筋膜痛症候群の私なりの解釈ですが、筋膜が筋肉と癒着することで正常に動くためのバランスや柔軟性を失い、結果として血流がかなり妨げられてしまいます。実際に大腿部の見た目や触った感覚で一目瞭然です。皮膚表面は全体的に白っぽく血の気がありません。通常トレーニングを継続していると、毛細血管が透けて見えたり一部浮き上がってくるはずですが、まるで血の気がない白い皮膚表面だけです。そして指で押してみても非常に硬く感じます。筋肉が動きづらくなっています。毛細血管が阻害されて収縮してしまっている状態では運動に必要な酸素の供給ができず、自転車競技で最も大きな役割を果たす大腿部は酸欠ですぐに疲労困憊に陥ってしまうのだと思います。
私の場合はパフォーマンス向上を目指しているので、こうなった以上ある程度の期間の休養をしてでも完全に治すことを優先しました。心肺機能が低下してしまうデメリットはありますが、回復後のことを考えたらこうするしかありません。
ロードバイクトレーニングと筋筋膜痛症候群
ロードバイクトレーニングで筋筋膜痛症候群を患うことはよくあることなのだろうかと言う疑問があります。インターネットで検索する限りはロードバイクと筋筋膜痛症候群のワードが同時に出てくることは皆無でしたので、実際のところはほとんど起こらないことなのかもしれないです。
しかし、幸か不幸か私が今回この症状に陥ってしまいましたので、もし私と同じような症状が現れたら早めの段階で気付けることを祈ります。


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