30年以上前と違って今ではホイールを組む必要がほとんどありません。昔はリム、ハブ、スポークをそれぞれ選んでホイールを組んでいた時代がありましたが、今ではほとんどが完組ホイール(←この言葉自体既に死語でしょう、完成したホイールのことです)で販売されているので、自分で一台の自転車を組むことはとても簡単になりました。
私が常々思うことは、最近ではハイエンドバイクに至るまで完成車販売が多くオリジナリティにかけて面白みがない点です。確かに高級車を購入すると満足感が得られるものですが、同じものを他の誰かが乗っているというありふれた感がよくあるのも事実です。一昔前は各パーツごとに自分で選んで1台のロードバイクを完成させていたので、そのころに比べるとロードバイクはブランドこそ増えたけど、なんだか一様にして面白くないなあと思うのです。それに簡単なメンテナンスさえできないサイクリストも多く、何から何までショップにお任せという人が多いです。面倒な点はプロショップに任せるのは良いことですが、最低限自分のバイクについて知っておくこともまた大切なことだと思います。ある程度の知識があれば、わざわざ自転車店まで自転車をもっていってメンテナンスしてもらう手間も金銭的コストも省けるというものです。
そこで、ある程度のことは自分でチャレンジしてみることをお勧めします。そして、その延長線上として、自転車を組むことが簡単になった以上、自分の自転車は自分で組んでみたらと思うのです。ただし、最近のフレームはケーブル類が全部フレーム内部に通す必要があったり、変速は電動、ブレーキもディスクシステムになってきているので、その分の複雑さはあります。この点は自転車ショップのプロの方にとっても車種によっては仕事泣かせなところがあるとのことなので無視できません。あくまで機械式変速、リムブレーキ仕様を考えている方から自分で組んでみることをお勧めしたいと思います。
以下、機械式、リムブレーキタイプのロードバイクを組む上で必要な工具類などについて書いてみました。
ロードバイクを1台組み上げるのに最低限必要なツール類
①六角レンチ → 百円ショップもので十分

②トルクスレンチ → 百円ショップもので十分

③チェーンツール ※この画像のものは9,10,11,12速に対応していますが中にはすべてに対応していないものもあるので念のため確認しましょう。画像の私が使っているものはこちらになります。→ pro chain cut for 9-12s

④スプロケット外し ※スプロケットを装着するだけなら必要なし、9速以下と10速以上ではチェーン幅が違うので自分が使うチェーンが何速用なのか確認しましょう。→ Yc-501a バイクハンド

⑤スプロケット脱着工具 → シマノ 自転車工具 フリーホイールツール TL-LR15
④と⑤はスプロケットを交換するときに必要ですのでセットで持っておきたいです。

⑥BB脱着工具 → GEWAGE 自転車 BBツール ボトムブラケットレンチ BB取り外しツール シマノ対応

⑦ワイヤーカッター シフト&ブレーキワイヤー、ケーブル交換の時には必須です。私のおすすめは画像の日本製ワイヤーカッターです。→ King TTC Wire Rope Cutter Wc-150 さすがの日本製でよく切れます。しかもリーズナブルな価格でコストパフォーマンス最高です。

⑧タイヤ交換レバー → 百円ショップもので十分

⑨スパナ(モンキースパナ) スプロケット脱着工具を回すのに使うだけですのでそのサイズに合うスパナであれば何でもよいです。(測ったところ23㎜サイズ) → 百円ショップで十分

⑩ペンチ ブレーキ&シフトワイヤーの先端にかぶせたカバーをつぶして固定させるためだけに必要 → 百円ショップで十分

⑪簡易スタンド(後輪用に) 変速調整の時にあったほうが断然良いです。私のおすすめは画像のAZのスタンドです。→ AZ 自転車メンテナンススタンド KF202 折りたたみ式 1500円程で安定性もあり使い勝手が良いです。これがあれば普段自転車を立てておくのにも使えます。

⑫空気入れ これは自転車を組むために必要なものと言えるかどうかですが、一応必須アイテムとして・・組むためなら携帯エアポンプでも十分です。ちなみに空気入れを購入するなら必ず空気圧を測定できるものにしましょう。→ パナレーサー(Panaracer) 自転車 空気入れ ロングホース 空気圧計付 全バルブ対応 黒/黄 樹脂製 私はもう10年近く使っていますが、これで十分だと感じています。

私が自転車を組んだ限りでは以上の12点があれば自転車1台を組み立てるうえで必要十分です。(スプロケットをホイールから取り外す必要がなければ④は必要ありません。)
ロードバイクを組んだことがない人でも、六角レンチやタイヤ交換レバーや空気入れくらいは持っていると思います。自転車に乗らない人でもペンチくらい自宅にあることが多いかもしれません。因みにペンチはブレーキワイヤーやシフトワイヤーの先端にかぶせたふたを潰して固定させるときに使うだけです。トルクスレンチは以前は六角レンチだけで用が足りたのですが、最近はトルクス(星形)ボルト(シマノのチェーンリングの取付ボルトなど)が増えてきたので使う可能性が高いです。自分でスプロケットを交換したことがある人であれば既に③④⑨は持っているはずです。こうしてみると改めてロードバイク1台を組み上げるのに必要な工具は大して必要ないことが分かると思います。
簡易スタンドは無くてもOKと言えばOKですが、変速の調整をするのにあったほうが断然良いです。よほど凄腕のメカニックレベルの人でない限り使ったほうが良いです。
あれば便利なツール
🔶 自転車メンテナンススタンド
🔶トルクレンチ(スケール付き)
自転車メンテナンススタンドは作業をしやすくする上であれば便利です。ない場合は自転車を床に置いて作業をすることになるので床に座ったりかがんだ姿勢で視線を落として作業をしなければならないです。その点自転車メンテナンススタンドがあれば作業場所を高い位置にして楽な姿勢で作業できます。また、フレームを転倒させて傷をつける心配も少なくなります。私も以前は自転車メンテナンススタンドを持っていたのですが、めったに使わないうえに、置いておくスペースがなかったので手放してしまった経緯があります。いざ自転車を組む時には大変重宝するのですが。。普段は・・と言ったところです。私などは物干しざおを通して洗濯物の室内干しや衣類ハンガーをかけるのに使っていたほどです。その点では第二の利用方法もあって便利かもしれませんが・・・。
私が使っていたもの → 自転車メンテナンススタンド 中華ブランドのものでしたが、最大高さは2mほど、耐荷重量は30㎏まであり、これで十分使えました。4本足のものが安定性があってよいのではないかと思います。支柱部分に小さな棚があり、そこにグリスや六角レンチなどを置いておけるので便利でした。
トルクレンチは、特に最近はカーボンフレームやカーボン製のパーツが増えてきていますので、ボルトを固定する際に力を入れ過ぎて破損させることを防ぐために便利なツールです。カーボン製品を多く使う方にはあったほうが安心感を得られるでしょう。BIKE HAND Bicycle Torque Wrench Set with 1/4 inch (6.35 mm) Drive Angle Bit
自転車用工具セットについて
基本的に自転車工具セットがあれば大抵のツールはそろっています。しかし、時に含まれてないものもありますので注意が必要です。例えば私が持っているBIKE HAND(バイクハンド)のYC-721という工具セットでは必要最小限のツール①~⑧のうち、⑦のワイヤーカッターは含まれていませんでした。これはちょっと意外でした。必ずブレーキワイヤー・ケーブル、シフトワイヤー・ケーブルをカット必要があるのでワイヤーカッターは必需品です。(通常のペンチではワイヤーはカットできません。)
また、自転車工具セットには使うことのない不要なツールも含まれているので人によっては無駄になるツールもセット内容に含まれているということです。例えばロードバイクに乗っている時点で多くの人が持っているであろうタイヤ外しレバーもセット内容に含まれていたりします。
便利な点は必要なツールが一つのボックスに収納できる点ですね。自宅に保管しておくにも、持ち運びするにもとても便利です。特に小さなツール類は個別に保管しておくと紛失したり、どこに置いたか忘れてしまいがちです。そういう意味では便利なものです。

私はシマノ対応の BIKE HAND(バイクハンド)のYS-721(上の掲載画像)という工具セットを持っていますがこれで十分ですね。最初に書いたように必要最小限のツールさえそろえれば必要ないものですが、利便性を考えれば持っていても良いと思います。ただ意外と高価だという点が玉に瑕です。個別にそろえれば100円ショップでそろうツールも複数ありますし、専用工具でも必要なものだけ購入すれば安価に入手できます。
因みに工具セットは含まれている工具の点数によっていろいろあるので購入前にどのような工具が含まれているのか確認するのが良いでしょう。ただいちいち確認するのは面倒なことです。
私が使っているシマノ対応の BIKE HAND(バイクハンド)YS-721の場合、私が別途用意した工具はワイヤーカッターだけでした。残りのペンチ、モンキースパナ、空気入れ、六角レンチなどは当然のごとく持っていましたので改めて購入する必要はありませんでした。工具セットを購入する前に既にチェーンツールなどいくつかの工具は持っていたので、工具セットを購入することで重複して所有してしまう工具も出てきてしまいましたが、利便性を考えるとまとめてほぼ全部そろう工具セット買っておいてよかったと思っています。
その他(工具類以外に必要なもの)
🔶 グリス 各パーツを取り付けするときに使います。スムーズな動きの確保、摩耗防止、埃の流入防止、錆止めなどの意味合いがあります。 シマノプレミアムグリス50g
🔶作業用手袋 チェーンの取り付け時に使うと便利です。
🔶スケール 最終的なポジション合わせに使います。ハンドルの高さ、ブラケットの位置、サドルの高さや前後位置など。
これから自転車を自分で組み上げたり、カスタマイズしたい方は参考にしてみてください。



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