ロードバイク初心者が注意すべきこと 安全に走るために

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自分の経験も踏まえ、ロードバイク初心者の方へ注意する点を特に安全に走るという観点からいろいろと書き留めてみた。興味があればぜひ読んでほしい。

自然現象や路面状況にに関する注意点 

夕焼けや朝焼けに(太陽に)向かっての走行はなるべく避ける。後ろからくる車のドライバーから前を行く自転車を視認しにくいため追突される危険性が高まるからだ。自動車運転の経験がある方であれば大方経験していると思うが、西日や朝日に向かって走行するときに前方が非常に眩しく、思わずサンバイザーで直射日光を遮ったことがあると思う。サイクリングをしていると、サングラスをかけていたり、視線を下げたり、ヘルメットの先で日光を遮ったりできるため自動車運転ほど眩しさは感じない。しかし、車のドライバーからすると前方の眩しさで視界が悪くなり、ロードバイクほどの大きさのものであれば視認できなくなることもある。もし目的地が太陽を正面にする方向で車どおりが多めの道路であれば、多少遠回りになっても極力安全なルートに変更しよう。

雨が降った後の山間の道路では山側の路肩付近の路面に注意する。雨が降ると山側から道路面に砂利が流れ出る。砂や砂利が路面に浮いた場所は非常に滑りやすい。特に雨上がりが要注意で、中でも雨が止んだ後、路面が乾いたころが一番危険だ。ドライな路面に安心して砂利が浮いている想定などしないからだ。こういう時に、下り基調のカーブで砂利が浮いたところに差し掛かると簡単に落車してしまう。

冬の橋の上は凍結しやすいので要注意。橋上は容易に冷やされやすいため簡単に凍結する。それほど気温が低くなく普通の路面が全然凍っていないからと思って安心して走っているときに橋に突入すると路面凍結に遭って大落車になることがある。

路面上の縦の亀裂には常に注意を払う。ロードイクのタイヤ幅は非常に幅が狭いので、縦の亀裂にタイヤが接触したりはまったりすると簡単にコントロールを失い大落車の上大けがにつながるリスクがある。よくありがちなこととして、歩道と車道との境界面に発生する縦の亀裂にタイヤが落ち込み落車するケースだ。

金属(鉄板)の上は非常に滑りやすいので要注意。特に濡れている場合はさらに危険になるが、道路上には必ず金属が使われている場所がある。例えば、橋梁と道路を接続する部分だ。橋の膨張に対応するため必ず隙間を持たせた鉄板のジョイントが道路と橋のつなぎ目にある。だから、前方に橋が現れたら常にこのジョイント部分を想定しよう。特に危険なのは橋の入り口や出口で道がカーブしているケースだ。この場合鉄板のジョイント部分で車体を傾斜させることになりスリップの危険度が増す。それからグレーチングや金属製のマンホールの蓋の上も要注意だ。グレーチングは側溝などの上に置かれている網目状の金属だ。通常自転車が乗っても安全上問題ないように作られているが、時々ロードバイクのタイヤ幅ではコントロールを失うような作りのものがあるので注意したい。

交通量が多く特に大型車両の通行が多い道では、アスファルトの陥没や隆起が起こりやすく非常に危険であること留意しておくこと。真夏の路面温度は非常に高くアスファルトは非常に柔らかくなる、その上を大型車両が頻繁に通過するとアスファルトは容易に変形してしまう。特に自転車が走行する左端は大型車両のタイヤによってアスファルトが寄せられたりして隆起が起きやすい。知らずにこの隆起したアスファルトに突っ込むと思わぬ落車になる。加えて大型車が多い道路なので落車後に走行車によって二次被害を被る可能性も高い。

雪が降らない地域の方にはピンと来ないかもしれないが、冬場に降雪量が多い地域の路面は要注意だ。冬場の除雪作業により、路面がかなり傷んでいるため雪が降らない地域より路面が荒くパンクしやすい。また、それほど除雪されないような道では冬場にアイスバーン化した雪の膨張などで路面が破壊され雪がなくなることには縦の亀裂などができやすい。

備えあれば患いなし 常時

言うまでもないことだが、自分の身を守るためにヘルメットやグラブ、ウェア、ゴーグルなどは自分に合ったものを揃えておこう。比較的軽視されがちなものとして、グラブとゴーグルがあげられる。どちらも非常に重要な役割があるのでサイクリング時には常に使用してほしい。グラブはハンドルとのグリップを確実なものとし、クッションがあれば疲労も和らげる。それ以上に重要な役割は落車時に擦過傷などから手を保護してくれることだ。ゴーグルはサングラスの役割も重要だがそれより大切なことは、走行中に受ける風圧や走行中の飛散物から目を保護することだ。夏場には小さな虫の侵入を防いでくれるし、路面から巻き上げられる小さな埃など様々なものから守ってくれる。

サイクリング時にはパンクした時に備えて必ず携帯エアポンプ、スペアチューブを持っていくこと。加えてパンク修理セットがあればなおいい。これはチューブ入りのタイヤを使っている場合の話だが、それ以外のタイヤの場合であってもパンク修理対応できる装備を常に携帯すること。

サイクリングしているときに自分の自転車が運悪くパンクしたら、必ず自分自身で対処できるようにしておこう。タイヤの性能がアップしてパンクしにくくなっているとはいえ、パンクは起こるものだと想定しておく必要がある。そのためには、必ず自分自身でタイヤとチューブの交換を練習しておく必要がある。すべてを自転車店に任せていて、いざとなったときに自分の自転車のパンク対応すらできないのでは、パンク時のための装備を携帯しても無意味だ。

フロントライトとテールライトは常に装備しておこう。日中しか走らない場合はライトは不必要かもしれないが、走行ルートによってはトンネルがあったり、日中でも木々に日光が遮られ暗い道や、急な天候変化で昼間でも暗く、点灯したほうが良いケースも出てくるものだ。日中でも常に点滅モードで自動車から目立つようにして走行しているサイクリストもいる。

備えあれば患いなし 季節・天候・距離

サイクリングする前には、走行距離や走行時間、気温や天候、通過地点の標高などを考えてそれに合った準備しよう。

まず基本は充分な水分補給をするための2本のウォーターボトルだ。フレームには2本のボトルを装着できるようになっている。時々そのうちの一本を工具入れとして利用している人を見かけるがあまりお勧めしない。あくまで2か所とも水で満たした水分補給用のボトルを装着しよう。

距離や走行時間にもよるが基本的に何かしらの補給食を携帯しよう。サイクリングはゆっくり走れば運動強度は低く抑えられるスポーツだが、例えばランニングなどと違って体への負担が少ない分、長時間持続可能な運動だ。そうすると時間の経過とともにエネルギー消費量が大きくなる。それを補い快適にペダリングするために途中でエネルギー補給できる食べ物が必要になってくる。もちろん、途中の店舗で何かしら食べ物を購入すれば済むことだが、店舗などない山間部の走行時や思わぬトラブルも想定してエネルギー源になる携帯食を常に持っていることをお勧めする。

体温調節には常に敏感になっておこう。暑い夏には想定しずらいかもしれないが、自転車で走行するときは常に風により体温を奪われている状態だと思っていい。特に自転車は下りでは速度が増し風による体温低下を引き起こしやすい。ウィンドブレーカやアームウォーマー、レッグウォーマーで体温を下げないようにすることが重要だ。また、天候に注意を払うことも必要で、移動距離が比較的長いサイクリングでは通過地点や目的地によって標高も変われば天候も変わりやすい。登坂で汗を大量にかいた後の下り坂、雨に濡れた時の下り坂など、どんな状態になるか経験がなくてもある程度想像できるだろう。ここでは詳しく書かないが、サイクリングでも季節・天候・走行距離や標高などにより体温や体力を維持させえるためのある程度の備えが必要だということを覚えておこう。

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