私がここ数年気に入って使っているタイヤがクリンチャータイヤ、コンチネンタルグランプリ4シーズンです。
最近中古で手に入れたホイールと、それについていたタイヤをそのまま使っていたところ、3回目のライドで早くもパンクしてしまいました。タイヤはマビックのイクシオンと言うタイヤで、そこそこ名の通ったタイヤとして知っていたので、ある程度耐パンク性能もあるのだろうと思って使っていたのですが、意外にもあっけなくパンクに見舞われました。しかも、タイヤ自体はほとんどまだ使われていないような良好な状態のタイヤだったのでますます意外でした。特段イクシオンのタイヤ構造をチェックしたわけではないのですが、パンク修理するためにタイヤを外してタイヤの外側と内側をよく見たのですが、見た目と触った感触からは率直に言ってこのタイヤは耐パンク性能はかなり弱いと感じました。ホイールはマビックキシリウム、そしてタイヤはマビックイクシオンなのですが、ホイールとタイヤを同じメーカーで統一させる強みはどうもなさそうですね。やはりタイヤはタイヤ専門メーカーのほうが上手のようです。
そうと分かったらやはり例のお気に入りのタイヤに戻るしかありません。それがコンチネンタルグランプリ4シーズンです。円安のあおりで価格が上がっていたので購入を躊躇していたのですが、やはり耐パンク性能が高いタイヤは最終的にコストパフォーマンスが高く、何より安心して長距離ライドもできます。
私がこのタイヤを気に入っている理由は非常に高い耐パンク性能にもかかわらず軽量で走行性能も非常に優れている点です。このタイヤよりよく知られているタイヤとしてコンチネンタルグランプリ5000があります。このタイヤはよく走るタイヤ、そしてパンクもしにくいタイヤとしてよく知られていると思います。ハイエンドタイヤの定番と言ってよいほど支持されていると思います。
グランプリ5000と比較したスペック
| グランプリ5000(25c) | グランプリ4シーズン(25c) | |
| 重量 | 約220g | 約230g |
| 転がり抵抗 | 小さい | 小さいがグランプリ5000よりやや大きい |
| 耐パンク性能 | 高い | 非常に高い |
私の把握している限りだと大体こんな感じです。実際にそれぞれのタイヤを装着して走行した限りでは、スピード、グリップ力、重さにおいてその違いは分かりませんでした。それくらい実力は均衡していると思います。
しかし、実際重さは同じ25cで約10gほどグランプリ5000のほうが軽く、転がり抵抗もグランプリ5000のほうがやや少ないようです。実際のところグランプリ5000も非常にパンクしにくいタイヤで、使った限りでは十分な耐パンク性能があると思いました。しかも、グランプリ5000もグランプリ4シーズンも耐久性があり寿命がとても長いです。簡単に言ってしまえばこの2つのタイヤはほぼ同じくらいの走行性能と耐久性があると言ってよいと思っています。
それでもなお私がグランプリ4シーズンを選ぶかと言えばやはり何といってもその耐パンク性能の高さです。
異常ともいえるほど高い耐パンク性能
グランプリ4シーズンの耐パンク性能は実際に私がタイヤの寿命が来るまで使ってみて実感したことなので疑いの余地がありません。最初に導入した時は週末のロングライドを中心にロードトレーニング時だけに使用していたのですが、2,3年後には特に駆動輪である後輪がそれなりに摩耗してきたので、もっぱら街乗り用に使うようになりました。ロードトレーニング時よりむしろ大分摩耗してからの街乗りの時のほうがだいぶ過酷な条件の中走りましたが、かなりの荒れた路面でも土砂降りの雨の中でも一度たりともパンクしたことはありませんでした。驚くべきことは、タイヤがやばいレベルにすり減りチューブまであとわずかなレイヤーしか残っていないような状態になっても全然パンクしなかったことでした。もちろんそんな状態でタイヤを使うほうにも問題があるのですが、敢えて私は使ってみたところ全然パンクしなかったのです。
グランプリ5000は2層構造になっているようですが、グランプリ4シーズンは3層構造に加えてサイド側もパンクしにくいような構造で強化されています。実際に使い古していくとサイドもかなりボロボロになり、これは危ないかなと感じる箇所もあったのですが、なぜかその状態が維持されてパンクに至らない点にすごさを感じました。安いタイヤの場合このようなボロボロのタイヤ表面になると高圧のチューブに耐えられず、弱くなったタイヤサイドから一部チューブが小さく飛び出たり、一気に負荷がかかりバーストしたりすることがあるのですが、全くそのようなことが起こりません。私の経験上は実際にボロボロにならなくても一部小さく損傷を負っただけでも一気にバーストすることがあるのが普通だと思っていますが、このタイヤに関しては全くそのような心配がないのです。そして何よりこの耐パンク性能を誇る強度がグランプリ5000に比べてタイヤ1本あたり僅か10g程度の増だけで達成されている点です。耐パンク性能を高めようとすればレイヤーを重ねたりしてタイヤを分厚くすることが一般的だと思います。実際、強力な耐パンク性能を謳う他メーカーのタイヤを使ったことがありますが、重量はかなり増えました。しかも、乗った感じも例えて言うならば装甲車のような感覚です。スピードが出にくいという感覚はなかったのですが、多少の障害物なら何でも来いという面持ちになれる感覚です。もちろん装甲車に乗ったことは無いのですが、敢えて表現するとそんな感覚がイメージとしてぴったりでした。結局コンチネンタルグランプリ4シーズンは、消耗が早い駆動輪であるリヤタイヤが限界になるまで4年以上使いましたが1度もパンクすることはありませんでした。リヤタイヤはこれ以上タイヤとして使うことができないようなタイヤ表面になりましたが、フロントタイヤは今でもスペアホイール用のタイヤとしてスタンバイしています。
一度この体験をしてしまうとこのタイヤに絶対の信頼を寄せることになってしまい、今のところ他のタイヤには興味がないという状態です。確かに3000円~4000円程度のタイヤのほうが購入時は経済的にありがたいのですが、やはり今までの経験上パンクはしやすく、摩耗も早くなります。今までいろいろなタイヤを使いましたが、やはりこの価格帯のタイヤは一様にこのことが共通している点でした。

25Cで1本あたり約230gです。
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