神殿に昇る武蔵御嶽神社ヒルクライム

ヒルクライム

武蔵御岳御嶽神社は標高929mの山頂に鎮座する創建年代も非常に古く、古来より霊山として関東一円の山岳信仰の地だった由緒ある神社です。「おいぬ様」として犬が祭られているので、ペットの犬の祈祷にここへ来る人も多いようです。ただし、おいぬ様とは正確にはニホンオオカミのことで、古い時代にあった、オオカミ信仰のことです。

最初に断っておきますが、基本的にこの武蔵御嶽神社は自転車のヒルクライムに来るような場所ではありません。「霊験あらたかな山岳信仰の場であるから」ということも理由でないとは言いませんが、一番大きな理由は自転車で登るような勾配ではないからです。ではなぜ紹介するのかと突っ込まれてしまうわけですが、そこはやはり一部のヒルクライム好きがいるからですね。馬鹿と煙と一部のサイクリストは高いところにぼりたがるものだと思います。私もその部類気味・・激坂だと言われると上ってみたくなるわけです。だから興味がある人、挑戦したい人はチャレンジしてみたらいいと思います。

ちなみに「自転車で山をのぼる」と書くとき、上るなのか登るなのか私は曖昧に使っていて、どちらかというと「上る」を使うのですが、武蔵御嶽神社に関しては「登る」という字が相応しいです。登山に近いイメージです。そして、頑張って登った後には 昇る かもしれません。精魂使い果たし昇天です。また、「神殿に昇る」とも言います。そういった意味からすると「自転車で武蔵御嶽神社に昇る」と書くのが一番なのかもしれません。

私の場合標高が高いところを探していたらたまたま武蔵御嶽神社の存在を知り、まあまあきつい登坂があるという程度の情報で行ったわけですが。予想を超える激坂で人生で初めて体力の限界により坂の途中で足をつきました。私としては坂の途中で自転車から降りるなど絶対にあってはいけないことなので、その時はそれなりに衝撃を受けましたね。一応その後のチャレンジでリベンジは果たしておきました。

ただし、先ほども書いたように自転車で登るような勾配ではないので、激坂は嫌だという人はここでのヒルクライムはお勧めしません。参拝目的で行きましょう。登り切れる条件としては、最低限勾配15%が1㎞続く坂道を上れる人といったところでしょうか。おそらく体重が軽い軽量ライダーでもここの勾配ではあまりメリットはないかもしれません。あるレベル以上のパワーとバランス感覚も求められると思います。

それからもう一つとても大切なことは基本的にこのコースは武蔵御御嶽社に向かうための参詣道です。軽自動車一台がやっと通れるほどの道幅しかありませんし、軽自動車もヘアピンカーブでは何度かハンドルを切り返して方向修正しないと曲がれない道です。また、激坂の上路面もよいわけではないので、無理すると転倒や転落といった事故にもつながりかねませんので、無理だと思ったら早々にあきらめたほうが良いです。神社関係の車両や参詣者の迷惑にならないようにしなければならないです。

滝本駅と御嶽山駅をつなぐケーブルカー 

一般的には武蔵御嶽神社ヒルクライムコースは一番下の鳥居からケーブルカー駅(滝本駅)までの約1.5㎞を指します。このコースもゴール直前は勾配が19%くらいになりますので、ほとんどのサイクリストはケーブルカー駅までを目指すことをお勧めします。一般車両も滝本駅までしか行けません。ケーブルカーには別料金がかかりますがロードバイクも乗車できますのでお勧めです。基本的にケーブルカー区間を自転車で登ろうとするのはNGと思っておいたほうが良いです。また、自転車をケーブルカーに乗せて神社にお参りした後の下山ですが、同様にケーブルカーを使うことをお勧めします。下りがあまり得意ではない人にとっては、勾配20%を超えるような狭い悪路を自転車で下るのはそれなりに危険を伴うと思います。

ゴール地点の三の鳥居

また、ケーブルカーの終着駅(御嶽駅)から神社へ続く鳥居まではそれなりに上る必要があります。三の鳥居が神社に続く石段が始まる場所なのですが、その手前には宿坊や店が立ち並ぶ箇所があります。そのあたりも短い区間ですが勾配15%を超えるような激坂があります。歩くことを前提とした場合は最初からバイクシューズのほかにウォーキングシューズを用意して訪れたほうが無難な場所とも言えます。

ちなみに最寄り駅は青梅線の御嶽駅です。ケーブルカー駅(滝本駅)まで2.8㎞ほど。電車を利用すれば武蔵御嶽神社までは軽登山や軽い山歩きになるのでお勧めです。

三の鳥居まで

距離: 3.9km 平均勾配: 16.0% 

難易度 ★★★★★★★ ルート

滝本駅まで  

距離: 1.5㎞ 平均勾配: 10.4%

難易度 ★★★  ルート

お尻が痛くならないショックを吸収してくれるシートポス

東京近郊のヒルクライムコース一覧

コメント

タイトルとURLをコピーしました